溶岩プレートの安全性
2社の成分分析でわかること
溶岩焼肉プレート匠の溶岩は、公的機関を含む2つの専門分析機関で成分分析を行い、鉛・水銀はどちらも不検出でした。だから匠は、自社で専門機関に依頼して調べています。
1. 石は、自分で調べるしかない
溶岩を含むほとんどの石は、火山活動でできた火山性物質です。生の硫黄や、鉛・水銀・砒素・カドミウムといった重金属が、多かれ少なかれ含まれています。油には溶け出しにくいとはいえ、毒性物質を含まない石は極めて貴重です。
この問題が表に出てこない理由は、石に含まれる毒素が即効性ではないからです。体内に少しずつ蓄積する遅効性のため、石を使った食事で急性中毒が起きた事件がなく、問題視されにくいのが現状です。
溶岩プレートは食品を調理する道具です。おいしく焼けるだけでなく、人体に安全であることが前提条件です。だから、自分で調べるしかない。匠が2社の専門機関に成分分析を依頼した理由はここにあります。
2. 2社で分析した結果
| 分析機関 | 分析項目 | 結果 |
|---|---|---|
| 民間の材料分析機関 | 鉛・水銀 | 不検出 |
| 公設の試験研究機関 | 鉛・水銀 | 不検出 |
さらに、溶岩プレートを導入している一部の大手企業でも独自に分析が行われ、安全性が確認されています。
正直にお伝えすると、すべてのプレートを1枚ずつ検査しているわけではありません。石工の答えはこうです。「全てを検査しないと100%安全とは言えない。ただ、これまで別の業者や時間差がある中で検査が行われてきた。その意味で安全と考えている」。複数の機関で、異なる時期に行った検査で同じ結果が出ている。これが匠の安全性の根拠です。
匠の溶岩「黒玄武」のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 石種 | 黒玄武。安山岩寄りの玄武岩で、SiO2(二酸化ケイ素)約55% |
| 密度 | 2.55g/cm³ |
| 特徴 | 目に見える気泡があり、脂をよく吸収する。火成岩でありながら重金属などの毒性物質を含まない |
| 製造 | 石工がすべて手加工で仕上げた日本製 |
匠の溶岩はすべて、石工が手加工で仕上げた日本製です。
3. 溶岩がおいしく焼ける理由
溶岩プレートの焼き上がりを支えているのは、蓄熱力・遠赤外線・多孔質の3つの性質です。
| 性質 | 仕組み | 焼き上がりへの効果 |
|---|---|---|
| 蓄熱力 | 比熱が大きい(温まりにくく、冷めにくい)。200℃まで温めると、手で持てる温度に下がるまでかなりの時間がかかる | 食事の最後までアツアツ。火を止めても石が焼き続ける |
| 遠赤外線 | 石は32℃以上で遠赤外線を出し、200℃近くになると食材に影響が出るレベルになる。表面を素早く温め、熱伝導で内部へ伝わる | 中心まで均一に火が通り、ふっくら仕上がる。厚さ30mmは熱源実験で遠赤外線量を最大化できる上限 |
| 多孔質 | 細かな気泡が余分な脂と臭いを吸収し、蓄熱力も高める | 脂が落ちてさっぱり。食材がくっつきにくく、毎回油を引く必要がない |
この3つが組み合わさると、鉄板より低い約200℃での調理ができます。食肉の脂は160℃前後で焦げ始めて煙が上がりますが、溶岩は200℃程度で焼けるため、嫌な煙が出にくいのです(煙を立てないには温度管理が重要です)。低温で焼くため、肉の旨味成分であるグルタミン酸・イノシン酸が壊れにくく、肉の縮みも少なくなります。肉だけでなく、野菜や貝類も甘みが引き立ちます。
4. 正直に伝えること
重い
密度2.55g/cm³の石なので、通常の調理器具より重いです。そのぶん調理中に動かず、業務用でも安定して使えます。購入前にサイズと厚みをご確認ください。
お手入れが要る
食器用洗剤は使えません。溶岩は水分を吸うため、界面活性剤を吸収して次に焼く食材に移ります。水・お湯とタワシ、金コテで洗い、内部までしっかり乾かして保管します。放置してカビが生えた場合は、加熱しても毒素が残るカビがあるため、残念ながら使えません。
割れることがある
溶岩は稀に割れやヒビが入ります。原因の多くは急加熱・急冷(熱い石に水をかける等)です。弱火で10〜13分かけてゆっくり温めてください。側面のベルトは割れを防ぐものではなく、割れやヒビが入ってもそのまま使い続けられるようにする仕組みです。
そのほか
自然石のため、色味や孔の大小には個体差があります。性能・安全性に問題はありません。標準品はIHでは使えません。カセットコンロで使うときは、圧力センサー付きのものを選び、ボンベの上にプレートをかけないでください。



